『やじるし→』コード進行分析

好み直球ど真ん中だったのでコード進行を分析しました。といってもほぼ自分用のメモです。分かる人に分かればいいかくらいで書いています。

まだフルバージョンは出ていないのでアニメのオープニングサイズで。

視聴

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全体

以下。コードが合ってるかはまったく保証しませんのであしからず。

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イントロ

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Bbsus4一発って感じだよな。sus4なのかどうかわからんけどまあキレイな感じで、空気感作っていく感じ。

Aメロ

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まずEb6/9 / G と Ab 6/9 3回繰り返して、きれいに。6/9コードは4度・2度入る感じで、単純なメジャーの響きじゃなくてこうちょっとにじみというかオシャレ系というか、都会的というか、まあなんかそこらへんの感じがでてくると。でGとAbというところで、ベースは半音で上がったり下がったりで、またEbの方はオンコードだからそこでも浮遊感が出て、という感じで浮遊感マシマシって感じで透明感って感じになる。

で4回目はDb7(9 13)って感じ。ただこれベースはなくて、多分上の部分だけ。ということで、ベースがここでないことで、浮遊感がでてくる、と。

で7~8小節目はツーファイブ系ですね、II7系(F9)入ってるんでそこでちょっとあったかくなっている感じ、と。最後はAb/Bb、 IV/Vのオンコードで8小節目のシメという感じ。ここもオンコードで浮遊感あるって感じですね。

で2回目も同じ。2回目はDb7(9 13)のところはベース入ってくると。で裏だからここでグッとオシャレというかジャズ的な響きになりますな。その後もきれいなツーファイブですからな。

Bメロ

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次もオンコードですな。Aメロではトニック→サブドミナントの繰り返しだけど、Bメロ部分はドミナントサブドミナントですね。Bの方が緊張感出てくるかなという感じで。ドミナントサブドミナントは安定感の出る流れではないので。クラシックではドミナントサブドミナントという流れは良いとはいわれていないというわけだが(別にロックでは良く出る)ひるがえって言えば緊張感が出てくると言えるわけだと。その上でオンコードなのでここも浮遊感が出ていると。

それを2回繰り返して、その後は一時転調ですね。ここが一聴して一番良く分からなかったところなので多少詳しく書く。

まず度数で書くと、以下だと。

IV-7 V-7 VIb^7(#11) VIb^/VIIb IIIb^9  IV^9/II

IV-7 V-7 VIb^7(#11) VIb^/VIIb IIIb^9 はIIIb majorへの一時転調という感じ。IIIbmajorから見ると、II-7 III-7 IV^7(#11) IV^/V I^9 ということで、2,3,4,5,1のやつですね。IIIb majorは元のEbから見ると、同種短調の平行長調ということで、まあモーダルインターチェンジという感じで、転調感ある中ではメジャーな転調系ですな。そこで一回着地すると。

で、最後のAb9/Fというところ。これ度数で書くとIV^9/IIということで、サブドミナントって感じなんだけど、まあこのIIをVのVと見ると、IV^9/V on II、sus4ドミナント系のオンコード、とみることもできる。まあ若干苦しい解釈だけど、ちょっとドミナント感がありつつ、ということで、そこでBメロがちょっと偽終止感ある感じで、サビへ。

サビ

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Ab^9から行ってまずはサブドミナントマイナー(ただこのサブドミナントマイナーはあんまり自信ない。#11がはいっているような気がしなくもない)。その後Iのオンコード。その後はVI^いく。ここでVIに一時転調して明るくなっていると(#3つ分の転調、明るい方向への転調)。

で2回目は、上の和音は変わりつつ、ベースが変わるという感じ。ペダルトーンならぬペダル和音みたいな感じだなと。II- III7 ということで、またより違った緊張感。で、III7ということで平行短調ドミナントが来て、不安定になってきたところで、IV^へ行って、明るい方向へ解決という感じ(ここでIV-7行ったらJust two of us系に行く感じですね)。

そこから、ファからラまでベース半音で上がっていく。そのあとは 6 - 2 - 5という感じでドミナントへ持っていき、シメに入っていく流れ。

で、最後にIIb^7の裏系のサブドミナントマイナーでシメるという感じ。これもオシャレ系ではよくあるかな? という。

エンディング

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1 - 4 - 2 - 5の循環コード4回回して、最後は多分Eb^7/Absus2かなという感じ。上ではトニックで終わりつつ、下はサブドミナントで浮遊感出しつつ、という感じかなと推測。

ということで全体的に浮遊感、透明感を意識した和音作りになってますねという感じ。