よくわかる聖遺物厳選

この記事は、はんドンクラブアドベントカレンダー20日目の記事です。

adventar.org

ノリで「よくわかる聖遺物厳選」とアドベントカレンダーに書き、そのノリで書いたところ、はらがみゲームユーザー以外はまったく分からない記事になり「あ」と思ったのですが、今さら他の記事を書くことも時間的にできないし一度まとめておきたいなというのはあったので、このまま書くことにします。未プレイヤーの方にはなんか大変そうだな……というイメージだけでも感じ取っていただければありがたいです。

この記事では「はらがみ」というゲーム1のエンドコンテンツとも言われる聖遺物厳選についてお話します。

前提

まず、前提としてのこのゲームの全体のゲームシステムについて説明します。

このゲームはアクションRPGゲームです。キャラクターLvや、キャラクターの装備品Lvを上げることで、より強くなり、いろいろなゲームのコンテンツをクリアできることで、楽しくなって、良かったですね、という構造です。聖遺物厳選はその育成の一部です。キャラクターの育成全体についてはここでは取り上げません。原神Wikiのキャラクター育成をご覧ください。

で、「聖遺物厳選」とはなにか。読んで字のごとく、「聖遺物」を「厳選」することですが、それだけでは何のことやらわかりません。そこで、「聖遺物」と「厳選」に分けて話をしていきます。

「聖遺物」

聖遺物は、キャラクターに装備できるアイテムの一つです。簡単に言えば、聖遺物をつけることで、キャラクターはいろいろと強くなります。ここで、サンプルとして用意した聖遺物2をもとに、聖遺物のそれぞれの要素について説明します。

  • 「無常の面」:聖遺物の名前です。キャラの育成という意味では特に意味はありません。
  • 「理の冠」:聖遺物の部位です。5つの部位があります。キャラクターには、5つの部位ごとに、ひとつずつ聖遺物をつけることができます。
    • 生の花(通称「花」)
    • 死の羽(通称「羽根」)
    • 時の砂(通称「時計」or「砂」)
    • 空の杯(通称「杯」)
    • 理の冠(通称「冠」)
  • 会心率4.7%」:聖遺物のメインオプションです。聖遺物のLvを上げると、ここの数値が上がります。同じメインオプションであれば、聖遺物のLvに応じたメインオプションの値は一定です。
  • 「★★★★★」:レアリティです。★1から★5まであります。基本的に聖遺物厳選の対象になるのは★5、つなぎで★4です。
  • 「HP+209」等:聖遺物のサブオプションです。聖遺物のLvが4上がるごとに、ここの数値のどれかが一つ上がります。★5聖遺物では、サブオプションは聖遺物のLvを上げると4つになります。
    • ちなみに初期サブオプションは、3つと4つの場合があります。初期サブオプションが3つの場合は、Lvを+4に上げたときに4つ目のサブオプションが付きます3。4つの場合は+4に上げたときにサブオプションのどれかが一つの数値が上がります。したがって、初期サブオプションが4つの方が、(Lvを上げる前の未育成状態での)最終的な聖遺物の強さの期待値は高いです。
    • メインオプションとサブオプションの効果が重複することはありません。たとえば、上記の聖遺物では、サブオプションに「会心率%」が乗ることはありません。
  • 「+0」:聖遺物のLvです。聖遺物とモラ4を消費することで、聖遺物のLvが上がります。★5は最大+20、★4は最大+16までです。
  • 「追憶のしめ縄」:聖遺物の種類です。先ほど聖遺物の部位は5つあるといいましたが、5つのうち2つをつけると2セットの効果が、4つを付けると4セットの効果が生じます。どんなセット効果があるかは、聖遺物/セット効果 - 原神  Wiki*をご覧ください。

「厳選」

次に「聖遺物厳選」の「厳選」の方です。厳選、つまり聖遺物を厳しく選び抜くということですが、大きく分けると以下の3段階に分けて選び抜いていきます。

  1. ビルドに合った聖遺物のセット効果 or メインオプションの聖遺物を引き当てる&育てる
  2. 1.に加えて、必要なサブオプションが付いた聖遺物を引き当てる&育てる
  3. 2.に加えて、必要なサブオプションの数値がより高い聖遺物を引き当てる&育てる

では、それぞれの段階に応じて、説明をする……前に、まず覚えておいてほしいのは、聖遺物厳選は冒険ランク455になってからはじめましょう、ということです。聖遺物厳選はほぼ確実に★5ランクの聖遺物を入手・育成することになるのですが、★5ランクの聖遺物を確実にドロップするのは、聖遺物秘境の最難関Lvのみなのです。で、それに挑戦できるのは冒険ランク45になってからなのです。

それまでは、聖遺物の「厳選」まではしないか、してもステップ1までに留めておくのが良いと思います。確定で★5聖遺物が出ないのに聖遺物秘境をなんども回るのは樹脂が無駄になってしまうからです。聖遺物秘境以外で聖遺物をドロップする征討領域やBOSSでなんとかするか、聖遺物秘境を何回か行って、とりあえず、★4でもよいので、求めるセット効果か、求めるメインオプションがだけ確保しておく、というようにしましょう。他は、キャラのLvや天賦を上げるために樹脂を使いましょう。こちらは育成した分だけ確実に強くなります。聖遺物のように、より強くなるかどうか分からない、なんてことはないので育て得です。

厳選ステップ1

閑話休題、聖遺物厳選の説明に戻ります。まずはステップ1.「ビルドに合った聖遺物のセット効果 or メインオプションの聖遺物を引き当てる&育てる」です。「ビルド」というのは有効なチーム編成のことです。キャラの天賦や命の星座、天賦、武器、聖遺物の効果を組み合わせることによって相乗効果を生み出し、その結果チーム全体でより強い敵を倒したり、より早く敵を倒したり、あるいはパーティーが全滅するのを阻止するようにします。はらがみはフィールドを探索するのもゲーム主要な要素のひとつ6ですので、移動が早くなったり、ザコ敵を手早く倒せたりするというのも目的の一つになります。

この「ビルド」に応じて、各キャラにどんな聖遺物の種類を装備するのが良いかが決まってくるわけです。ということはつまり、ビルドについて分からないと、一体何の聖遺物を集めたら良いのかも分からないのです。

ただ、ビルドについて話し始めると、それだけでゆうに一つの記事になってしまいます。こんなキャラの特有の効果(天賦)があって、こんなキャラの凸7(命の星座)効果があって、武器の効果はこれで、このキャラにこの聖遺物が組み合わさるとこういう効果があって……、などと、話は尽きないわけです。また、新キャラや新聖遺物の登場によって、環境8が変わることもあるわけで、その結果最適な聖遺物が変わることもあるわけです。つまり、話し始めると終わりがないです。 そのため、ここでは参考ページの掲載にとどめます。

上記のページに詳しく書いているかと思いますが、簡単に言うと、以下を意識しましょう。

他にも、Wikiや解説動画を見るのも良いですし、はらがみについての解説が99.9%正しい人9に聞いてみるのも良いでしょう。知っているかぎりで、今持っているキャラだとこういうチーム編成がいいんじゃないか、とお答えします。もっと詳しく知りたい方は、ダメージ計算式 - 原神  Wiki*も読むと良いでしょう。はらがみのダメージがどのように計算されているのが詳解されています。これを理解すると10、よりそれぞれの効果がどれだけのインパクトを持つのかよりはっきりとイメージができて、ビルド作成に役立つはずです。

なお、各キャラの聖遺物装備画面の右上に表示される「おすすめ」にて、プレイヤー全体でどのメインオプションが何%使用されているのか、というのが載っています。基本的に、このおすすめの一番使用率が高いメインオプションを目標とすれば間違いないはずです。

たとえばニィロウの場合はHP%を盛ってHPおばけにしておけばよいことが分かります。

HPモリモリにすれば良い、の図

また、原神Wikiの各キャラクターの解説ページにも、どのような聖遺物が合うかというのが、ビルド別に説明されています。これを参考にするのも良いでしょう。

ステップ2

さて、ステップ1.がおおむねできたら、次はステップ2.「1.に加えて、必要なサブオプションが付いた聖遺物を引き当てる&育てる」をやっていきます。なおここからは、基本的にはアタッカーだけで十分です。もちろん、サポーターも厳選すると嬉しくはありますが(例:楓原万葉には、サブオプションにも元素熟知や元素チャージ効率がついている方が嬉しい)、まず優先するべきはアタッカー、その次にサポーターの順番です。

アタッカーのサブオプションは、第一に以下のステータスがほしいです。

上記「攻撃力%」は、ダメージの参照が防御力のキャラ(例:ノエル)であれば、「防御力%」が、HPのキャラ(例:夜蘭・胡桃)であれば「HP%」に変わります。詳しくは、それぞれのキャラの天賦効果を熟読ください。

追加で、以下のステータスもあるとなお良いです。

  • 元素チャージ効率%(元素爆発の回りが早くなる)
  • 元素熟知(元素反応特に、元素反応主体で戦う場合は重要)

実数値は基本ハズレステータスと思ってもらって良いです。

ステップ3

最後に、ステップ3.「2.に加えて、必要なサブオプションの数値がより高い聖遺物を引き当てる&育てる」です。ここが、エンドレスです。

ステップ2.で、必要なサブオプションが入った聖遺物は入手出来ました。しかし、+0状態でのサブオプションの数値はランダムです。また、Lv4, Lv8, ……と、レベルを4上げるごとにアップするサブオプションの種類も増加値もランダムです。というわけで、伸びてほしいサブオプションが最大値伸びるように、何度も何度も何度も聖遺物をドロップし育てドロップし育てドロップし育てるのです。

すなわち、無料でできるガチャです。

ここで、サブオプションの数値の強さをざっくりと表す指標として、聖遺物スコアというものがこの界隈ではよく使われていますので紹介します。聖遺物スコアは、

攻撃力% + 会心ダメージ% + 会心率%×2

で計算されます。たとえば下記の聖遺物だと、

攻撃力4.1% + 会心ダメージ30.3% + 会心率7.0% × 2 = 48.4

となります11。ただし、ステップ2で書いたように、ダメージが依存するステータスが攻撃力以外の場合(防御力やHP%)は、ダメージに関係しないので攻撃力%は無視してよいです。その代わり、もちろん攻撃力以外のサブオプションが乗った聖遺物を探し出しましょう。

よくはんドンクラブに聖遺物の写真と謎の数値を上げていたりしますが12、それはこの聖遺物スコアの数値です。この数値が高くなることを目指して、日夜がんばっているのです。いえ、がんばっているというよりかは、もう淡々と毎日やっているだけです13

聖遺物スコアの目安ですが、20台のものがあればまずは十分だと思います。30あれば、普通に良いです。40台にのれば、それはもう結構良くて、十分に強い聖遺物です。

しかし、40が最大か、といえば、そんなことはありません。運が良ければ、スコアが50台になることもあります。理論的には、60台までいくこともあるようです。14そう、回せば回すほど、より強い聖遺物が出るかもしれない……。結果、聖遺物厳選には終わりがないのです。

聖遺物をすべて付けた上での、アタッカーの目安のステータスは下記です。このあたりは、先に紹介した「ダメージ計算式」も読むと、確かにこれくらいは必要だなあ、と理解が深まると思います15

  • 攻撃力:キャラクター詳細画面での攻撃力の緑の数値が白い数値(基礎攻撃力)の1.1倍以上
  • 会心率:60%以上
    • 煙緋など、会心が発生した場合に何らかの効果がある場合、よりこちらのウェイトの方が大きくなる
  • 会心ダメージ:120%以上
  • 会心率 : 会心ダメージの比 = 1:2 が理想

今の私の煙緋。攻撃力をもう少し上げたい。杯も攻撃力でも良いかもしれない。

おわりに - 代替可能な選択肢

ここまで読んで、いや大変だな、と思った方。はい、大変です。ですが、このゲームはソシャゲーです。JPYがあります。 キャラや武器を凸すれば、キャラは強くなります。特に、最近の★5キャラの凸効果は、課金16に見合った強い効果であることが多く、愛も注ぎ込めて、一石二鳥と言えます。聖遺物では代替できない効果も多く、そもそも凸した上で気長に聖遺物厳選を行えば、比類なき強さになる、つまり輝く、と言って良いでしょう。その選択肢もお忘れなく17

では皆さま、よいはらがみorはらがみ以外ライフを。

鍾離先生には黒櫻槍(通称スライム槍)で十分です、の図

参考


  1. 「はらがみ」とはなにかについては、はんドンはらがみ部 [はんドンWiki(仮)]をご覧ください
  2. 余談ですが、筆者は「これはいいかな?」と思った聖遺物をスクリーンショットでメモアプリに保存しています。なぜか。なぜなんでしょうね……?
  3. 4つ目のサブオプションに何が付くかを見るために、Lvを+4まで上げることを「味見」と呼んでいます
  4. ゲーム内通貨のこと
  5. 任務や秘境などをクリアすることによって(キャラではなく)プレイヤーに得られる経験値によって上がるレベル。上がるに従ってゲームのさまざまな要素が開放される。
  6. 筆者は行っていませんが
  7. ガチャで該当のキャラや武器を複数引くこと
  8. ゲームシステムやキャラ・武器等の効果から、ゲーム内のどのような要素が現時点では強いか、ということを指す言葉。「○○環境」(○○にはゲームシステムの要素やキャラの名前などが入る)と使う
  9. ここみんドーナツ(不滅の月華)いりゅ? いりゃん!
  10. 筆者は「完全に理解した」状態です。
  11. この48.4の杯はサ終までこすっていきます
  12. 最近は上げていません。なぜかというと、いいのが来ないからなのです。なんとかしてくれマジで(聖遺物厳選が進めば進むほど、より良い聖遺物を出せる確率は少なくなるので当然ではある)
  13. こういう類いのゲームはハクスラ系と呼ばれるようです。同じところを周回して、日々強くなっていくわけですね。
  14. ちなみに私は50台の聖遺物は一つも持っていません。これだけ行っているのに、なぜ……
  15. 本記事では書き切れなかったのですが、ダメージを出すには、攻撃力、ダメージバフ、会心がバランスよく乗っている必要があります(それぞれの積のため)。ダメージバフは、元素ダメージのバフや、キャラや武器のダメージバフ効果を合わせて、100%程はあるのが一つの基準と言われいます。そのあたりも、「ダメージ計算式」のページを熟読すると分かってくるかと思います。
  16. お迎えという方が正しい表現かもしれません
  17. たのしいはらがみ第8条「☆5キャラの凸を煽るな」(はんドンはらがみ部 [はんドンWiki(仮)]